言語の壁を越え、肉体で語らう ラグビー部国際試合

言語の壁を越え、肉体で語らう ラグビー部国際試合

4月20日、都市大グラウンドにて、都市大ラグビー部とオーストラリアのthe King’s School ラグビーチーム(TKS-RC)との国際試合が行われた。 TKS-RCは、ニューサウスウェールズ州のノースパラマッタにある男子高校。親善試合のために来日し、日本各地の高校、大学のラグビー部と試合を行っていた。本学との試合はその最後を飾る試合であった。

14時30分、試合開始のホイッスルと同時にキックオフ。前半3分、最初のトライを決めたのはTKS-RCであった。ラインブレイクをした選手がそのままトライ、ゴール後のコンバージョンキックも成功し、7-0とする。前半7分、都市大ラグビー部が反撃。ディフェンスラインの間を狙い、キックパスを通して背番号13番がトライ。コンバージョンキックも成功し、7-7に追いつく。その後、TKS-RCに立て続きトライを許し、前半終了1分前に都市大都市大ラグビー部はラインアウトからサインプレーを決め、トライ。コンバージョンキックも成功。14-29で前半を折り返す。

ハーフタイムを挟み、後半キックオフ。両者一歩も譲らない攻防を見せるも、後半12分、TKS-RC 背番号12番がトライを決める。その後、後半はTKS-RCに試合の流れを持っていかれ、14-53でノーサイド。

試合後のインタビューにTKS-RC キャプテンのSamさんは、「とてもタフな試合だった。攻撃、ブレイクがともに早く、プレースタイルの違いから難しい試合運びであった。ラグビーはオーストラリアでは伝統があり人気のあるスポーツで、学生時代にラグビーをする学生も多い。TKS-RCも1841年からの長い歴史が続いている。日本でもラグビーがさらに人気になってほしい (翻訳:進藤)」と述べていた。

都市大ラグビー部の椿原監督は「今年のラグビーワールドカップでは、オーストラリアの代表選手も日本に来てプレーをする。国際的なスポーツであることを意識する良いきっかけだった」と述べた。キャプテンの矢崎さんは「日本人とオーストラリア人のフィジカルに大きな差を感じた。これによりディフェンス時にも前に進まれてしまった点が、後半点差をつけられた原因だと思う。今後も様々なチームに対して臨機応変に対応していかなければならないので、今回のような試合は良い機会であったと思う」と述べた。

試合後、都市大ラグビー部の選手たちは、キャプテンのように何かしらの思いを描いたのだろう。今回のように外からみていても驚くほどの体格差がある相手に対して臆することのない勇気を得たのかもしれない。本試合は交流戦であったが、チームの成長にとって必要なものが見えたのではないか。今後更なる成長を遂げていくであろう都市大ラグビー部に目が離せない。

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