2019年5月のゴールデンウイークに、たまプラーザテラスにて「たまプラーザ トレインパーク2019」が開催された。
東急電鉄、東急バス、電車とバスの博物館等東急に関する企業・団体の展示物に混じって大きなスペースが用意されているのは、東京都市大学鉄道研究部の展示物である「東急線 ホンモノみたい ジオラマNゲージ 体験コーナー」だ。
Nゲージとは、レール幅が9mmの鉄道模型のことを指し、日本においてポピュラーな鉄道模型の規格である。
Nゲージ体験コーナーで使われている鉄道研究部で代々受け継がれてきた手作りのジオラマは、7.5m*4.5mと大型タイプ。線路も6本敷かれており東急線や相互直通運転をしている西武線や東武線、みなとみらい線、東京メトロ線の車両を眺めやすいようになっている。
一般的なNゲージの運転台では無理な加速ができてしまい、それが故障の原因になる。しかし、鉄道研究部お手製のコントローラーは2ボタンで誰でも簡単に運転できるように工夫がなされている。青いボタンを押すと徐々に加速、赤いボタンを押すと徐々に減速、それを組み合わせることで、初めて運転する子供でも簡単に運転ができるようになっている。
誰でも楽しく簡単に運転できるからか、開場から閉場まで列が途切れることはないそう。
都市大鉄道研究部は、学生闘争の頃から存在する都市大(旧武蔵工業大)の中でも息の長い団体だ。今年で創部62年を迎え、世田谷祭でのジオラマ展示や年3回の部誌「STEEL CAR」の発行、鉄道に乗ることを目的とした合宿など活動内容は様々だ。
東急百貨店でジオラマの展示をするようになったのは、東急の企業博物館である電車とバスの博物館でのジオラマ展示が東急百貨店の人の目に止まったからだそう。それ以来、東急百貨店東横店、今回のたまプラーザと東急関連施設の催事場でNゲージジオラマを展示している。
また、鉄道研究部では同様のNゲージジオラマ・運転体験を「三菱みなとみらい技術館 はたらくのりものコレクション2019」でも実施予定である。
ぜひ行ってみたらどうだろうか。
はたらくのりものコレクションの詳細:https://www.mhi.com/jp/expertise/museum/minatomirai/news/story/news_190529.html
東京都市大学鉄道研究部
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