2025年5月8日(木)、9日(金)の2日間にわたり、本学世田谷キャンパスおよび横浜キャンパスにて体育祭が開催された。1日目が学科対抗であったのに対し、2日目はバスケットボール、ソフトボール、ボッチャ、バレーボールの4種目において、学部・学科の垣根を越えた団体戦が実施された。競技には学部生や大学院生だけでなく、大学教員の姿も見られ、立場を超えた交流の場となった。当日は、昨年雨天で活動が収縮されてしまったこともあり、外競技は中止になるのではないかといった不安もあったが、天気には恵まれ無事に執り行われる運びとなった。
バスケットボール
午前中の屋内競技として、本学9号館 第1アリーナにて3人制バスケットボールが開催された。1つのゴールを使い、攻撃と守備を交互に行う形式で得点を競い合った。サークルや研究室、友人同士など多彩なチームが参加し、サークルの誇りをかけた戦いや、大学生活最後の体育祭に臨む4年生チーム、連覇を狙う強豪など、それぞれの思いがぶつかり合う熱戦となった。優勝したのは初参加のチームで、4年生を含むメンバーが「最後だから優勝しなきゃと思って頑張りました。全員でつかんだ勝利です」と語った。来年はメンバーが変わるが、連覇を目指すという。次回も激戦の末、王者を守り抜く姿に期待が高まる。



▲バスケの様子(写真3枚)
ソフトボール
午前中の屋外競技として、ソフトボールの試合が本学19号館付近のグラウンドで開催された。研究室単位での参加が多く見られ、メディア情報学部や環境経営システム学科、応用化学科など、多種多様な研究室の教員、学生がプレーや応援に加わった。研究室に配属前の学生たちが研究室の先生や仲間を応援する姿も見られ、日頃のつながりの深さや、学科を超えた交流の広がりが随所に感じられた。
当初の天気予報では雨が予想されていたものの、幸い天候にも恵まれ、試合は予定通り実施されることとなった。笑顔でプレーを楽しむ様子や、応援の声に包まれたグラウンドには、和やかな空気とともに温かな風景が広がっていた。
優勝は、体育会アメリカンフットボール部「HELIOS」となった。グラウンドは歓声と熱気に包まれ、大いに盛り上がった。今年度の活動に向けて、良いスタートダッシュを切る一日となったことだろう。


▲ソフトボールの様子(写真2枚)
バレーボール
午後の屋内競技として、本学9号館 第1アリーナにてバレーボールが開催された。学部・学科の枠を越えた多彩なチームが参加し、学生同士はもちろん、教員を交えた混成チームの姿も見られた。力強いスパイクや巧みなレシーブが飛び交い、点を取るごとに大きな歓声が響き渡った。試合は接戦が多く、最後まで勝敗が読めない展開に観客も熱を帯びた。優勝チームのメンバーは「緊張したが仲間と声を掛け合いながら楽しめた。全員で勝ち取った勝利です」と喜びを語った。来年度もさらに白熱した試合が期待される。


▲バレーボールの様子(写真2枚)
ボッチャ
午後の屋内競技として、本学9号館 第4アリーナにて団体戦ボッチャの試合が3コートを展開して行われ、全9チームが参加した。試合に参加していないチームが審判を務め、各チームが協力して大会を運営していた。
決勝リーグに進んだのは体育会、ボッチャ、卓球Aであった。敵の球を弾く攻撃的な戦術を取るチーム、上から落とすように球を投げて確実に得点を狙うチームなど、戦い方に個性が見られた。特に、勢いよく速い球を投げて戦況を変えようとした場面は博打的で、観戦していた参加者も熱狂していた。試合結果は卓球Aが他2チームを下して1位、体育会が2位、ボッチャマが3位に入賞した。
優勝した卓球Aはインタビューで、「今回が初めてのプレーだったが、初心者でも楽しめるのがボッチャの魅力だ。来年度も参加し、連覇を狙いたい」と語った。次回も魅力的な試合を見せてくれるだろう。


▲ボッチャの様子(写真2枚)
今回は体育祭実行委員長であり、ハンドボール部の堀龍矢さんにインタビューをしていく。
—— ずばり体育祭はいかがでしたか?会全体と委員長の2つの視点から教えてください。
大成功だったと思います。サークルや研究室など、所属の枠を越えてチームが組まれ、普段は接点の少ない学生同士が協力し合うこ とで、体育祭を通じた新たなつながりが多く生まれ、活気あふれる体育祭になったと感じています。大きなトラブルもなく、予定通りに進行できたことも成功の大きな要因でした。
個人的な視点としても、テーマである“団結”を象徴するイベントになり、成功したと思っています。もちろん、準備期間や注意喚起の面などで反省点はありましたが、委員全員で協力し当日の運営がスムーズに進み、参加者が心から楽しんでくれている姿を見て、準備してきてよかったという達成感でいっぱいになりました。
—— なぜ実行委員長をやろうと思ったのですか?
多くの学生が参加し楽しんでもらえるような体育祭をつくりたいという思いと、行事のまとめ役に挑戦してみたいという気持ちが強くありました。みんなをまとめ、一つの目標に向かって進むという経験は、自分を成長させてくれると感じ、思い切って立候補しました。
—— 次の体育祭を運営する人たちに向けてメッセージをお願いします!
きっと、大変なこともたくさんあると思います。ですが、委員の皆さんが協力し合うことで、人とのつながりが一気に深まります。この経験は、きっと将来にも役立つ貴重な財産となりますし、たくさんの困難を乗り越えた先には、大きな達成感を感じられます!
2日間にかけて開催された体育祭は、昨年を超える盛況のうちに終了した。鎬を削る争いの中で、言葉を介さずとも相手への深い理解と、自らの経験に基づいた瞬時な判断を行うチームスポーツは学生たちの仲をより深めることとなっただろう。体育祭は、スポーツを通して学友との仲を深め、新たな側面を発見する場として、毎年多くの人々が参加するイベントなのだ。