興味関心にしたがって深く学習する 都市大塩尻高校探求コース発表会

興味関心にしたがって深く学習する 都市大塩尻高校探求コース発表会

6月29日、都市大グループの東京都市大学塩尻高等学校探求コースの3年生が世田谷キャンパスに訪れ、本学教授をオーディエンスに「創造と探求」授業の成果発表会を行った。探求コースは2017年に新設されたコースで、今回来校した3年生は初年度に入学した生徒たちだ。

本学教員が指導に加わる「創造と探求」の授業はグループの特色を活かした高大連携教育だ。

生徒たちはそれぞれの興味関心に基づいた「探求」を資料や専門家との対話を通し6ヶ月かけて行う。当日は調査を通して得た情報や結論に関し、10名の個人発表者と3つのグループより発表があった。

脳死と安楽死の制度について調査を行った探求コース3年の松永さんは「探求の授業を通して、興味を持ったことを深く掘り下げることが楽しいと感じた。今回のように人前で発表することもできるようになった」と探求を通して得た気づきについて述べた。また学習指導要領について探求した同コース3年の芝田さんは「もとから教育の変化に興味を持っていて、今回調べるに至った。インターネットや専門書などを使って調査をする方法を採り、自分の将来に繋がる探求になった」と今回の調査による成長について述べた。

本学医用工学科准教授で高大接続・高大連携専門部会主査を務める京相先生は「高校時代から社会で役立つ様々な姿勢、スキルを身に付けることができる探求活動に期待している」と語った。

ビジネスやアカデミアに求められる課題発見・解決の能力は受験を意識した教科書を覚えるだけの勉強ではなかなか身につかない。「創造と探求」の授業は高大連携を通してそれを学ぶ充実した機会だ。

今後も塩尻高校の取り組みから目が離せない。

イギリス・アメリカにおける差別について発表を行うチーム
脳死と安楽死の制度について発表を行うチーム
本学教授から講評を受ける塩尻高校の生徒さん
医用工学科准教授の京相先生

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