第56回 東京都市大学吹奏楽団定期演奏会

第56回 東京都市大学吹奏楽団定期演奏会

 2022年12月23日、国立オリンピック記念青少年センターにて東京都市大学吹奏楽団の第56回定期演奏会が開催された。定期演奏会は吹奏楽団にとって集大成であり、代替わりを意味する節目のイベントである。依頼を請け演奏する学園祭と異なり、会場や段取りなどの演奏環境は吹奏楽団員が自ら準備する。

 第1部では「美中の美」「カンタベリーコラール」「セドナ」の三曲が披露された。美しいメロディーから始まり、カンタベリーコラールで盛り上がりを見ると、明るい曲調と爽やかな旋律のセドナで締めくくった。第2部は、冬によく耳にする曲を題材に扱った。団員はサンタクロースやトナカイなど、クリスマスに関連した装いに身を包み、第1部と大きく異なる雰囲気を演出した。1曲目のbuck numberの「クリスマスソング」に続いて、「恋人がサンタクロース」とクリスマスの定番曲を演奏し、疾走感のあるメロディーラインを響かせた。曲目の「ウィンター・ワンダーランド in Swing」は、新鮮味を感じさせる洒落たメロディーであり、明るく楽しい雰囲気を漂わせた。最後の第3部では、華やかな2曲が披露された。1曲目「ダンス・セレブレーション」に続き、ファンファーレと共に始まった「アルメニアンダンス」で演奏会は締めくくられた。

 演奏会について吹奏楽団長である前島さんにお話を伺った。前島さんは「大きなトラブルもなく終えることができて、良かったです。自分たちでやることの大変さと楽しさを学び、学年を越えて1つの団体の代表として行動することの責任を感じました。」と述べた。また、次年度ではより豪華なサウンドを届けしたいと話し、「自分たちのやりたいように、時には過去の振り返りも参考に、その代の1番やりやすい方法で頑張れ!」とコメントし、後輩の背中を押した。

 当日は、学内生やOBが足を運び、演奏に聴き惚れた。吹奏楽団員や運営に携わった人々にとってやりがいのあるものになったのではないだろうか。

(全体写真)

(演奏の様子)

(団員の様子)

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