2024年6月15日、東京都市大学横浜キャンパスにて同好会連合本部(以下、同連)が「スポットライト」を開催した。同連は、東京都市大学の研究会、同好会、サークルを総括する団体だ。スポットライトでは、同連傘下の団体が集い、普段の活動成果を披露する。3回目の開催である今回は創作サークルArte(アルテ)、テニスサークルBOOM、テニスサークルLOWE、フォルテローンテニス同好会が参加した。
学生ホールには同連が企画したステージと、創作サークルArte(アルテ)の出展ブースが設けられた。ステージでは学生団体の放送会の協力のもと、プレゼンテーションコンテストやクイズ大会、ビンゴ大会などの来場者参加型の企画が進行した。
同連ならではの要素が最も盛り込まれた企画はプレゼンテーションコンテストだ。コンテスト出場者は新しい同好会のアイデアを提案し、会場からの票を競った。山岳同好会案、温泉同好会案、お散歩同好会案が披露され、登壇者は三者三様の方法で自身のアイデアの魅力を語った。最多の票を獲得したのは山岳同好会案だ。プレゼンター自身の山との出会いから、いかに山が優れたフィールドであるかまでを語る、ユーモアを交えた発表が会場の支持を得た。
テニスコートではダブルスの個人トーナメント「TCUオープン」が行われ、テニスサークルLOWEからの出場ペアが優勝した。上位3ペアには夏の暑さをしのぐ冷感アイテムが贈られた。参加学生は、「普段の練習でもコートを使用するが、他のテニスサークルと試合できるのはTCUオープンだけだ」と語った。なお、横浜キャンパスのテニスコートは10月現在新学舎建設のため取り壊しが進んでいる。TCUオープンの次回開催地は未定だ。
運営を終えて
イベントを主催した同連にお話を伺った。同連は一手にイベントの企画、申請、指示出しを担うなかで人不足に苦しんだ。一方で、同連の3年生は「人手も足りない中せっかく実施するのだから、ステージ企画ではアイデアの面で趣向を凝らした」とも語る。現在、スポットライトの目下の課題は同連傘下団体以外の学内生の参加数にある。同好会連合会本部長の安井さんは「次回開催では広報が上手くできると良いだろう」と次代へエールを送った。
大学での同好会・サークルの良さ
安井さんは同好会・サークルの良さについて、「気になることに色々参加できて、様々な学生とつながれることだ」と話す。「活動に参加するほど面白い人や陽気な人にも出会うだろう。大学にはこれまで色々な頑張り方をしてきた人がいる。同じ大学に通っていても、皆全く異なる学生生活を送っている。友達の友達と会って話して輪が広がると、違うキャンパスにだって居場所ができる」と語り、「同好会・サークルでそういうつながりをつくってほしい」と続けた。
同好会・サークルの可能性は団体の創造にもある。「世田谷の部活に通うのが大変なら横浜でサークルを作ってしまえばいい」と安井さんは言う。現在、部の体を成している学生団体もはじめは同連の傘下団体だった。部への昇格は、同連から体育会や文化団体連合会への推薦を受ける必要があるためだ。
人が集まって輪をつくり、時に離れてまたつながる。無くなる輪もあり、続く輪がある。同連はその混沌を受け入れる礎の団体だ。今回のスポットライト開催では、サークルや同好会の持つ創造力と寛容さを垣間見た。都市大の課外活動の今後に期待する。