神奈川・湘南支部・経友会総会 先輩からのエールと武蔵工業大学の歩み

神奈川・湘南支部・経友会総会 先輩からのエールと武蔵工業大学の歩み

 2025年2月15日、東京都市大学世田谷キャンパスにて開催された神奈川・湘南支部・経友会総会では、多くの卒業生や在校生が集まり、武蔵工業大学の歴史やこれからの未来について語られた。本総会は、卒業生同士のつながりを深めるとともに、先輩たちの経験や大学の歴史を知る貴重な機会となった。

武蔵工業大学の歩み

 総会では、校友会員らが「武蔵工業大学の歩み」をまとめた動画が上映され、その歴史に思いを馳せた。また、最初に予算会が開かれ、大学運営における財政的な課題や支援策について議論が行われた。武蔵工業大学(現・東京都市大学)は、独自の経緯を持つ創設者たちによって設立された。設立当初は資金が不足しており、古い校舎を活用しながら教育が進められた。電気、建築、土木の3学科が最初に設立され、学生自身が会議に参加し意思決定に関与する自治の精神が根付いていた。

「公正、自治、自由」という理念のもと、学生たちは技術を学ぶだけでなく、人間としての成長も重視していた。しかし、戦時体制の影響で「自由」の使用が制限され、「公正、自治、合憲」に変更されたものの、基本的な精神は今も受け継がれている。

卒業生たちは大学の発展にも大きく貢献してきた。100周年の際には総額130億円の寄付が集められ、その多くが当時の在校生からの支援だったことも興味深い事実である。また、経営が東急グループへと移行したことで、大学の運営方針も変化していった。

「武蔵工業大学の歩み」を説明する皆川会長

先輩たちのメッセージ

 総会では、皆川会長をはじめとする卒業生たちが自身の大学生活や、現役生へのメッセージを語った。

「私たちの入学式はバラック小屋で行われました。当時は体育館もまだなく、学生生活の環境は決して整っていませんでした。しかし、その中でも仲間たちと協力し、充実した学びを得ることができました。」(皆川会長)

在学時の様子を語る皆川会長

また、武蔵工業大学が「卒業する方が入学よりも難しい大学」と言われた背景についても触れられた。厳しい環境の中で学んだことが、結果的に学生の成長を促し、社会に出た際の評価につながっているという。

「東京都市大学になっても、武蔵工業大学の精神は変わりません。何年たっても、この大学の卒業生は真面目であり、社会からの評価も高い。これは大学の誇るべき伝統の一つでしょう。」

懇親会の一本締めを行う経友会海老沼会長

未来の都市大生へ

最後に、締めの挨拶では、現役生に向けたエールが送られた。

「都市大の生徒は、先輩を頼りながらも、自分たちで切り開く力を持ってほしい。こうした総会を通じて、先輩たちの経験から学び、互いに助け合いながら成長していってください。」

卒業生と現役生が一堂に会することで、現役生も何人か出席し、過去と未来がつながり、新たな都市大の歴史が築かれていく。神奈川・湘南支部・経友会総会を通じて、現役生がどのように大学生活を充実させていくかが、今後の発展の鍵となるだろう。

集合写真の様子

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