【スカッシュ】圧巻のプレーで優勝|男子ジャパンランキング29位の実力を証明

【スカッシュ】圧巻のプレーで優勝|男子ジャパンランキング29位の実力を証明
 本学理工学部応用化学科3年の前川颯太さんが、2024年度の学生表彰において学長賞を受賞した。さらに、男子ジャパンランキング29位の実力を発揮し、4月12日・13日に開催された第34回神奈川県スカッシュ選手権大会で見事、優勝という2連覇を遂げた。取材班は大会1日目、前川選手の第2試合・第3試合の様子を取材した。

 


スカッシュとは?

 スカッシュは1対1で行うラケットスポーツで、四方を壁に囲まれたコートでプレーする。ボールを正面の壁に打ち、バウンドは1回までとテニスに似たルールである。得点はラリーポイント制で、1ゲーム11点先取、3ゲーム先取で勝敗が決まる。アウトラインを超えたり、2バウンドしたりすると失点になる。また、プレーを妨げるような状況では、「レット」(プレーのやり直し)や「ストローク」(妨害による相手の得点)といった判定が下される。

第2試合 

 前川選手は序盤から圧倒的なパワーとコントロールで相手を押し切り、第1ゲームを11-1で先取。第2ゲームも安定したラリーと鋭いスマッシュで得点を重ね、11-5で連取した。第3ゲームも勢いそのままに11-4とし、ストレート勝ちを収めた。


第3試合

 第3試合の相手は実力派の伊藤選手。第1ゲームは互角の攻防が続いたが、前川選手が冷静なプレーで11-8で先取。続く第2ゲームでは、鋭いサーブと落ち着いたリターンが光り、11-5で勝利。第3ゲームでは、持ち前のスマッシュが冴え渡り、11-4と相手を突き放した。

 白熱した第3試合を制し、前川選手は見事13日の試合へと駒を進め、今大会で優勝を果たした。

前川選手にインタビュー

—— 第3試合はどんなプレーを意識しましたか?

 この選手は、全日本ジュニアU17で準優勝した選手でした。早いペースで打ってひたすら拾うベーシックなプレースタイルです。体力は、確実に相手の方が上だと感じていたので、前後に動かしてなるべく自分が有利な状況を作れるよう、前後に揺さぶって走らせる戦略を意識しました。

—— なぜスカッシュという競技を始めたのですか?

 小学2年生の時、習い事で水泳を習っていたのですが、たまたま隣の施設にスカッシュコートがあり、興味をもったのがきっかけです。

—— これからどうしていきたいですか?

 上のレベルになるほど、技術だけではなくフィジカル面も重要になってきます。たくさんの試合を積むことも大切です。自分はフィジカルがとても弱く、試合後半になるとパフォーマンスが下がってしまうのでフィジカル強化に努めたいと思います。

—— 最後に、夏にある関東学生スカッシュ選手権の意気込みについて教えてください。

 昨年の結果は6位でした。今年は第5シードで出場できると思うので、準々決勝を勝ち抜いてベスト4入りを目指します。


さいごに

 前川選手は、試合を通じて安定感と爆発力を兼ね備えたプレーで観客を魅了した。男子ジャパンランキング29位という肩書にふさわしい堂々たる戦いぶりであり、今後のさらなる活躍が期待される。

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