支部総会の様子
総会では、北岡 総支部長の開会挨拶に続き、来賓として校友会副会長の金子正樹さん、常任幹事の宇野美智子さん、関東甲信越地域ブロック長代行の松浦弦三郎さんが紹介された。また、本学新聞会からも中條里菜、鈴木敏太の両名が取材として来場し、支部活動の記録と広報の役割を担った。
その後、令和6年度の活動報告および会計報告・監査報告が行われ、続いて令和7年度の活動計画案と新役員体制が発表された。総会は終始、参加者同士の真摯な意見交換が行われ、支部運営に対する関心の高さがうかがえた。
引き続き行われた懇親会では、中村春雄さんの発声による乾杯に始まり、鳥取支部総会に出席中だった皆川勝校友会会長からのビデオメッセージが上映された。金子副会長からは、東京都市大学の各キャンパスにおける近況が報告され、大学全体の発展状況を共有する機会ともなった。
会の終盤では、初めて参加した卒業生の紹介や、都道府県をテーマにしたビンゴ大会などの企画も実施され、会場は大いに盛り上がった。懇親会の締めには、全員での校歌斉唱が行われ、大学への思いを新たにする時間となった。

北岡 総支部長による開会挨拶
若手層の参加が今後の鍵
支部参加者の減少と高齢化は、全国の校友会支部共通の課題となっている。千葉支部も例外ではなく、ここ数年は出席者が40名前後にとどまっており、特に20代~40代の卒業生の参加が少ないことが懸念されている。
北岡支部長は「かつては100人以上が集まった年もあった。今後は街歩きイベントやゴルフ大会など、若い世代が関心を持ちやすい企画を取り入れたい」と語る。今年度は、旧・東横学園女子短期大学の卒業生14名が参加し、目標の10名を上回る成果となった。これには、会費を5,000円から3,000円に引き下げたことも効果的だったとされる。
本学は2009年に武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合して発足しており、千葉支部には両校の卒業生が参加している。こうした背景から、世代や出身学部を問わない交流の場づくりが一層求められている。

東横女子学園卒業生らの集合写真 (東京都市大学校友会facebookより引用)
継続運営へ、世代交代が焦点
山下 和弥幹事長は、「現在、支部の運営を担っているのは60代以上の方が中心になる。大学との関係が希薄になりがちな若い世代に、どうやって関心を持ってもらうかが今後の課題である」と指摘する。実際、2013年から2025年までの12年間で、東京都市大学卒業生の千葉支部総会への出席は延べ8名にとどまっており、継続的な参加者の確保が喫緊の課題となっている。
五木田 美紀子副支部長も、「女子短大出身の卒業生など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が安心して参加できる場をつくっていきたい」と述べ、世代や出身校の垣根を越えた“横のつながり”の重要性を強調した。

五木田 美紀子副支部長による閉会の挨拶