涙で彩られた夏の舞台【UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE】

涙で彩られた夏の舞台【UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE】
 2025年7月2日、新宿ReNYで開催された「UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 関東予選」最終日である3日目を取材した。UNIDOL(ユニドル)は、全国の女子大学生たちがアイドル楽曲の“コピー&パフォーマンス”で競い合う、“学生アイドルコピーダンス日本一”を決める舞台である。年2回開催される本大会は、冬と夏に全国予選を実施し、勝ち抜いたチームが決勝のステージへと進む。この日は関東予選の最終日ということもあり、会場は溢れるばかりの満員となり、客席からは熱のこもった歓声とコールが飛び交った。完成度の高いパフォーマンスと各グループの個性あふれる演出に、会場全体が何度も沸き立った。全力で踊り、笑い、涙する彼女たちのステージには、ピュアな輝きがあった。

 



審査方法と今年の変化

 UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVEでは、従来の審査に加え、ステージの完成度だけでなく、観客の熱量や共感も評価に反映される仕組みとなった。審査は、審査員評価(300点満点)と観客投票(100点満点)によって構成される。審査員は「ダンス」「表現力」「個性」「演出」「魅了度」の5項目を3名体制で評価。観客票は、会場投票が80点、オンライン投票が20点として扱われ、得票順位に応じて点数化される。さらに、17LIVEでの配信活動に取り組んだチームには、最大+2点の特別加点が付与される。条件は、出場メンバーの65%以上が3週間の配信期間内に5日間以上配信すること。配信プラットフォームにはSPWNを使用し、観客は「審査員目線」のカメラでパフォーマンスを見ることもできる。多様な視点からパフォーマンスを楽しめる構成となり、今大会は融合の深化がより鮮明に表れた。

 



個性は「やり込み」から生まれる

 当日は、稲着達也さん、HIROMIさん、岡本和子さんが審査員として参加。MCである静恵一さんが「演者の目線で見てしまうからこそ、ハードルが上がったり、細かい部分が気になったりしませんか?」と尋ねると、HIROMIさんはこう答えた。「なるべくそうならないようにしていますが、やっぱり“新しい解釈”が見えると面白いんです。踊っている人によって、振付の解釈が違う。それを見て、“ああ、そういう風に受け取ったんだ”って新しい発見があります」また、「なんでか分からないけど、目で追ってしまう子がいる」とMCが問いかけた場面では、「一概には言えませんが、目線の強さや、体の使い方、オーラ……そういった“露出している何か”があるんだと思います。もちろん、見る側の好みや先入観もあると思います」と語り、個性とは天性だけでなく、「何百回と踊り込むなかで生まれる癖や魅せ方」によって育つものだと示した。

 



注目チームピックアップ


「BLUE PRINCIPAL」 青山学院大学

 自分たちの強みをしっかりと理解し、それを活かしたパフォーマンス。選曲も起承転結があり、演出面の構成力が光っていた。堂々とした立ち振る舞いが印象的だった。

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「monagirls」 相模女子大学

 わずか2人での出演ながら、ステージが寂しく感じないほどの躍動感と表現力。大きな動きが続く振付で体力的にきつかったと思われるが、最後までブレずに踊りきった姿は、まさに青春を謳歌しているかのようで印象的であった。

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「成城彼女」 成城大学

 この会場を盛り上げようという強い気持ち。全員の力強い表情と踊りが脳裏に焼き付けられた。そのような、こっちまでもが熱くなるそんなステージであった。

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「Panew!」 T大学

 他のチームにはなかった顔合わせが多くあり、どのチームよりも結束感が強く感じた。足先から指先まできれいに踊り、表情の豊かさが強く目を引いた。

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決勝進出チームのコメント

1位 立教アイドル研究会/立教大学

 今日、私たちを応援してくださった皆さん、そして今日まで一緒に頑張ってきてくれたみんなへ。 まずは、本当にありがとうございます。2年前の関東予選で先輩たちと決勝に進んだのが最後でした。後輩と一緒に出場してもなかなか勝たせてあげられなくて、ずっと苦しかった。でも、今日ようやく「頑張るって楽しいな」って思ってもらえたんじゃないかと思います。初めて知ってくれた方も、ずっと見守ってくれた方も、一緒に決勝の舞台に行けるのが本当に嬉しいです。 この“1位”という結果を力に変えて、もっともっと素敵な決勝のステージに立てるように頑張ります!

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2位 Prismile/早稲田大学

 2位という結果をいただいて、本当に光栄です。正直、悔しい気持ちよりも「やり切ったな」という思いの方が大きいです。こうして皆さんの投票で結果を出せたことが何より嬉しいです。 「Prismileを決勝で見たい」と思ってもらえたことが、胸に残りました。これまで応援してくださった皆さん、今日足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!

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3位  monagirls/相模女子大学

 今年、私たちのチームには10期生が入ってきました。不安だらけでしたが、同期と励まし合いながらここまで来ました。3位という結果は、正直まだ信じられないです。 家で見てるお母さんにも「どうせ負けるだろうけど頑張ってこい」って言われて……きっとびっくりしてると思います(笑)。この場に立てたことで少しでも恩返しができたなら嬉しいです。本当にありがとうございました!

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シークレットゲスト:わーすた

 今年で結成10周年を迎えた「わーすた」が、シークレットゲストとして登場した。ステージでは、「いぬねこ。青春真っ盛り」や「Sweet Fancy Chu-n」、「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」など、わーすたらしいキュートでエネルギッシュな楽曲が立て続けに披露された。「いぬねこ。青春真っ盛り」では、 “猫?猫?にゃんにゃんにゃん? 犬?犬?わんわんわん?”といったおなじみのフレーズで、客席のコールがひとつに揃い、会場全体が一体感に包まれた。また、大学3年生世代が中学生の頃に放送されていたアニメ『アイドルタイムプリパラ』の主題歌「最上級ぱらどっくす」も披露され、世代を直撃する選曲に会場からは歓声が上がった。
 ライブ後のコメントでは、アイドル活動を続ける中での「ステージに立つことのありがたさ」について、次のように語った。「こうしてステージに立てることは、当たり前じゃないと改めて感じました。先輩・後輩関係なく、それぞれの歴史や思いを持ってこの舞台に立っていることが、本当に素敵だと思います。素晴らしい時間に立ち会わせていただき、ありがとうございました」

決勝は9月11日、Kanadevia Hallにて開催

 今回の関東予選も満員の客席と熱気に包まれ、大盛況のうちに幕を閉じた。だが、夏の舞台はまだ終わらない。UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦は、9月11日に開催予定。関東を勝ち抜いたチームに加え、九州・関西・東海・北海道の代表チームたちが、それぞれ磨き上げたパフォーマンスで“この夏一番のステージ”を競い合う。

UNIDOL各種情報
UNIDOL Official Web Site , UNIDOL実行委員会 (@UNIDOL_EXCO) / X

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