ニュースをわかりやすく伝える第一人者として知られるジャーナリスト・池上彰氏。その半世紀を超える取材と報道の歩みを振り返る特別番組「最後の講義」が、9月3日(水) 午後10時〜10時50分、NHK Eテレにて放送される。東京都市大学新聞会の記者も聴講に参加した。
事件や災害の現場で社会部記者として培った経験、ニュースキャスターとして情報を届ける中で抱いた「伝えることの難しさ」への葛藤。池上氏は自身の体験を率直に語つつ、「分かりやすさの罠」や「真実」という言葉への違和感など、報道の裏にある深い問いを投げかける。


番組ではさらに、若い聴講生との対話も行われ、SNS時代の情報発信のあり方、そして私たちがどう向き合うべきかが議論された。常に変わり続けるメディア環境の中で、人生を切り拓く鍵は「好奇心」であると池上氏は強調する。
実際に聴講して、その言葉の一つひとつに心を揺さぶられた。池上氏のメッセージは、学生だけでなく、今を生きるすべての人にとって、自分自身の生き方を見つめ直す契機となるだろう。ニュースをどう受け止め、どう伝えるのか。50年以上にわたり現場に立ち続けてきた池上氏が未来の世代に残したい言葉とは何か。ぜひ番組を通じて、その思いに触れていただきたい。
