コミックマーケットC106 都市大からの挑戦

コミックマーケットC106 都市大からの挑戦

 2025年8月16日、17日の2日間にわたり、世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケットC106」が、東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて開催された。今回は、会場の大規模改修工事により東展示場の約半分が使用できず、参加サークル数は、前回から約6,000スペース減少し、2日間で約2万3千スペースでの開催となった。一方で、会場は多くの来場者の熱気に包まれた。東京都市大学からは、南2ホールに創作サークルarte・デジタルコンテンツ研究会・漫画アニメ研究部・お散歩同好会の4団体が出展した。

 漫画アニメ研究部では、例年通り部誌「我楽」の新刊を発行した。今回は漫画だけでなく、1年生による小説も掲載され、見応えのある内容となっている。普段は、コミケや学園祭を目標に、漫画やイラスト本、アクリルキーホルダーの作成を行っており、現在はラノベゲームの制作にも取り組んでいる。ブース担当者は「今後は漫画やアニメをベースにして、そこから様々なコンテンツへ広がる部分を、サークルとして実際に体現していきたい。」と語った。

漫画アニメ研究部「我楽」

今年はデジタルコンテンツ研究会がブース当選し、創作サークルarteおよび散歩同好会は委託する形で参加した。それぞれの作品を一つのブースで紹介し、部を超えた交流の場となった。

合同ブースの様子

デジタルコンテンツ研究会は「メイド」をテーマに新刊「DIGIMAGA!」を発行した。今回はイメージカラーである「青」ではなく、サブカラーの「オレンジ」を入れるなど新たな試みが行われた。マウスパッドやシールなどのグッズ制作にも力を入れており、コミケでも多くのグッズを販売した。ブースを担当したイラスト班班長は、「arteやお散歩同好会さんに『もしよかったら一緒に出しませんか?』と聞かれた時は、『一緒に行こう!』という感じで。横浜キャンパスの創作サークルとして結構仲良くさせてもらってます」と語った。

デジタルコンテンツ研究会「DIGIMAGA!」

 創作サークルarteでは、今年のテーマである「幽霊・妖怪」に沿ったイラストと小説をサークル誌に掲載した。arteでは、イラストや粘土細工、布の染色など、幅広い創作活動を行っており、対面での活動が多いのが特徴である。コミケに向けて年2回テーマを決め、本を制作することが大きな活動の一つとなっている。テーマはルーレット形式で決定しているという。ブース担当者は、「例年より大変な部分もありましたが、横浜の創作サークルとしてお品書きを並べたのは、にぎやかな感じでいいかなと思います。」と語った。

 お散歩同好会は、昨年10月に公認化された新しいサークルである。月に1,2回ほど様々色々な場所を散歩し、それを紹介することで、メンバーのQOLの向上を目指すサークルである。今回出展した「お散歩log」には、釣り堀や世田谷キャンパスの周辺を散歩した記録に加え、「個人お散歩報告」として会員だけでなくインターネット上で参加している人々の記録も掲載されている。ブース担当者は笑顔で、「お散歩logを読んで、QOLをあげよう!」とキャッチフレーズを放った。

お散歩同好会「お散歩log」

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