2025年4月21日、ダイドードリンコアイスアリーナにて東京都市大学アイスホッケー部対順天堂大学アイスホッケー部による試合が行われた。会場はアイスホッケーリンクの冷気と、両チームの新入生、OB、観客らによる熱気で包まれていた。この試合は東京都市大学アイスホッケー部にとって新しいチームでの初公式試合となっており選手らには緊張と興奮の表情が見受けられた。

ここでアイスホッケーの簡単なルールについて触れようと思う。(なお記者はこれまでアイスホッケーに触れていないので至らぬ点も多々あるかと思う)まず勝敗だが、これはパック(サッカーで言うところのボールに相当)を3回行われる20分のピリオドで、合計60分間の試合時間に相手のゴールにより多く入れたチームの勝ちとなる。一度入れるごとに1点加算される。入れた状況によっては得点が無効となるがここでは省略させてもらう。
試合が繰り広げられる氷上には6人の選手が入り、1人がキーパーとして戦う。ここで面白いのが氷上にいる選手とベンチにいる選手は何度でも交代できるという点だ。ほかのスポーツでは何かしらの手続きやアクションを取ってから選手の交代をすることが多いと思うが、アイスホッケーではかなりの体力を使う関係上、前触れなくさっとベンチから選手が出て交代をする。選手の移り変わりが激しいのもアイスホッケーの一つの魅力といえるだろう。他にも細かいルールが多くあるが、ここではペナルティについて触れて終わろうと思う。アイスホッケーには様々な反則行為があり、激しいスポーツ性が故に、一回の試合でも何度もその場面に遭遇する。反則の種類によってペナルティの重さは変わるが、記者が今回の試合で見たものでは2分間反則行為をした選手が退場し、2分間を人数が少ない状態でプレーするというものが多かった。
それでは本題の試合の模様について書いていく。両チームが礼をし合いチームで円陣を組みスティック(選手が持っているパックを弾き飛ばす棒)を高く掲げて10時23分に試合スタート。

第一ピリオド序盤は順天堂大学に試合のペースを握られる展開となる。上手く攻撃に繋げられずキーパーのナイスキープも何度か出たが得点を決められ第一ピリオドは0-1で終了。試合を見ていたチームメイト、OBからは「もっと声をだせ!」や「落ち着いていこう!」などの声掛けが聞こえた。第二ピリオド。前半は第一ピリオドの反省を生かし良い展開を作るも、得点にはつながらず、後半では順天堂大学に三得点を決められ第二ピリオドは0-4で終わる。苦しい展開が続いて迎えた第三ピリオド。硬直状態が続いていたがうまく相手の隙をつくことに成功。初得点を決め、勢いをつけ追加得点。2得点目を決めた後にはスティックを自撮り棒に見立てメンバーで写真を撮るようなポーズをするゴールパフォーマンスを見ることもできた。

試合は2-5、敗北という結果に終わってしまったが、激しいぶつかり合いやスピーディーで常に展開が変わるアイスホッケーの魅力が詰まった試合を見せてくれた。
試合後のインタビュー
キャプテン 4年 山西さん
Q. 試合を終えての感想をお聞かせください。
A.新チームでの初戦ということで、ここで勝って勢いをつけたかったが負けてしまいました。下級生が多く、第1,2ピリオドでは4点を決められましたが、第3ピリオドでは2点決めることができ一矢報いることができたと思いますが、この試合に向けて数ヶ月頑張ってきたので悔しいです。
Q.下級生が多いということですがそこについてはどうお考えですか。
A.2年生が多いのでこれからにとても期待しています。順天堂大学はメンバーが多く、ベンチとの交代が多く行えましたが僕たちはまだ少ないです。アイスホッケーはメンバーが多いほうが有利になるので是非入部を!1年生だけではなく2年生からでも、都市大に入学を考えている高校3年生にもお願いをしたいです。
アシスタントキャプテン,エース 4年 野口さん
Q.試合を終えての感想をお聞かせください。
A.2得点のうちどちらも自分が点数につながるプレーをできたので良かったです。相手を出し抜く過程で相手ゴールキーパーとの距離が近づいてしまいシュートコースの選択肢が狭まってしまったのが課題だと思います。
マネージャー 長井さん
Q.マネージャーという立場から見て、今回の試合はどうでしたか。
A.新チーム初の公式試合でしたが、初めから上手くはいかないなと感じました。ですが全員よく頑張ってくれたなと思います。
東京都市大学アイスホッケー部からメッセージ
新入部員の参加をお待ちしております!特にマネージャーが少なく、是非来てほしいです!!!

新チームでさらに下級生も多いという状況にもかかわらず何度も光るプレーを見せてくれて観客を期待させてくれた東京都市大学アイスホッケー部の今後に注目です。