2025年6月28日、東京都市大学横浜キャンパスにて、同好会連合本部(以下、同連)が主催するイベント「スポットライト」が開催された。同連は大学の研究会・同好会・サークルを総括する団体であり、本イベントではその傘下の団体が集い、日頃の活動成果を披露した。
学生ホールにはステージと展示ブースが設けられ、創作サークル「arte(アルテ)」、古生物同好会、お散歩同好会、都市緑化研究会などが参加した。ステージでは同連企画のビンゴ大会や格付けチェック、イントロドンなど来場者参加型の企画が行われ、会場は大いに盛り上がった。また、同日には「TCUオープン」も開催され、横浜キャンパスからはバレーサークルATLAS(アトラス)やテニスサークルLOWE(ルーヴェ)が参加し、学内の交流を深めた。
本格派の「格付けチェック」
取材班は、ステージ企画の一つである「格付けチェック」に参加した。参加者は安い水と高級天然水を実際に飲み比べるなど、趣向を凝らした内容となっており、最後まで悩む参加者の姿も見られた。結果として最優秀賞「一流都市大生」を獲得した参加者はおらず、準優秀賞「普通の都市大生」に2名が輝いた。受賞者の一人は「次こそは一流都市大生になります」と笑いを交えつつも悔しさをにじませた。
司会進行を務めた次期同連会長の永井和太氏は企画の経緯について「観客参加型の企画を取り入れたいと考え、テレビで放映されている『格付けチェック』を参考にしました」と語った。また、反応については「最初は不安でしたが、参加者が意外と苦戦している様子を見て、ホッとしました」と振り返り、来年に向けて「先輩方の努力を受け継ぎ、さらに盛り上げていきたい」と意気込みを見せた。

▲司会・永井氏の進行により、格付けチェックが行われた。
個性が光る展示ブース
展示では古生物同好会のブースがひときわ来場者の注目を集めた。マガモの羽やトビの骨格標本など、環境学部環境創生学科・保全生態学研究室で作成された標本が並び、製作過程をまとめた記録本も公開された。いずれも動物の死骸をもとに数か月かけて作られたもので、来場者はじっくりと観察しながら会員の説明に耳を傾けていた。

スポットライトの企画終了後、同連会長の熊澤優会長に話を伺った。
――今年度のスポットライトを終えて、一番の手応えは?
「本部企画として新たに導入した『イントロドン』と『格付けチェック』を成功させられたことです。特に2年生が中心となって企画を考え、3度のリハーサルを経てより良い形にできました」
――昨年度からの課題への対応は?
「参加者の少なさが課題でしたが、新入生向けのビラ配布やポータルサイト・SNSでの広報に力を入れ、例年より多くの方に来ていただけました」
――新たに見えた課題はありますか?
「放送会さんとの連携です。企画に必要なBGMの準備などが直前になってしまうことがありました。また、学生ホールでの運営に人員を割かれ、体育館・テニスコートで同日開催のTCUオープンに人手を回せなかった点も改善点です」
――来年度への展望は?
「協力団体との関係をより深めていくことが大切だと思います。さらに、TCUオープンを別日開催とすることも選択肢として考えられるでしょう」

▲閉会式の言葉を述べる同好会連合・熊澤優会長
学生たちの自主性と創意工夫が光った「スポットライト」。舞台での盛り上がりと展示の探究心あふれる発表は、来場者に大きな刺激を与えた。来年度の開催では、今年の成果と課題を糧に、さらに進化した「スポットライト」が見られることだろう。

▲本年度のスポットライトを運営した同好会連合と放送会の会員たち