東京都市大学の横浜キャンパスは国際標準化機構(以下ISO)が策定したISO14001の認証を取得している。そして横浜キャンパスが認証され続けているのは”とある団体”の活動の成果によるものである。その団体こそISO学生委員会だ。今回はISO学生委員会の会長である工藤恵子さん(環境学部 環境創生学科 3年)にお話を伺った。エコ・キャンパスで環境活動を行うISO学生委員会について詳しく紹介していきたい。
-ISO学生委員会の概要を教えてください。
そもそもISO14001とは、ISOが発行した環境マネジメントシステムに関する国際規格群の総称で、この規格を満たす組織はISOからの認証を受けることができます。ISO学生委員会は、横浜キャンパスが得ているこの認証の維持を目的として活動しています。ISO学生委員会は大きく分けて環境教育部会、省資源部会、省エネルギー部会の3つの部会からなり、それぞれの分野に関する環境維持活動を行っています。
今年からは横浜キャンパスだけの活動にとどまらず、世田谷キャンパスでも活動していこうと考えています。エコ・キャンパスではない世田谷キャンパスで環境活動を行っていくことを今後一番の課題として日々の活動に取り組んでいます。
-主な活動内容を教えてください。
活動内容は各部会によって分かれています。
まず、環境教育部会が学外への環境教育を行っています。具体的に言えば、区役所や中学校へ出張して自ら企画した環境講座を開いたり、横浜キャンパスでのオープンキャンパスにおいて、学内に設置されている環境施設を紹介したりしています。
省資源部会は資源の監視、管理を行っています。ペットボトルキャップの回収やごみの分別作業に加えて、横浜分室が主催するクリーンキャンパスの補助も行っています。
省エネルギー部会は、電力測定と二号館に設置しているグリーンカーテンの管理など、学内のエネルギー消費の監視を行っています。また、電力測定の結果を踏まえ、部会内で節約した電力をどう有効活用するかについても考えます。部会別での活動の他にもISOフォーラムでの活動報告と環境講座、横浜祭や毎年春に開催されているエコライフフェアへの出展など、全体で取り組む活動もあります。
-どのような人が所属していますか。
人数は2年生が18名、3年生が30名、4年生が5名の計53名です。各部会に約15名配属されています。真面目な部分を持ちながらも、個性的でおもしろい人たちばかりです。現在の会員は全員横浜キャンパスに所属しています。環境学部の人が多いですが社会メディア情報学部も所属しており、環境活動がしたくて入会している人もいれば、教育や子供達とのふれあいなどを環境というフィルターを通して行うことに興味を持って入会している人もいます。
-魅力や特徴は何ですか。
学びと遊びを両立させられることが魅力だと思います。以前、落ち葉を利用したエコカイロづくりを行ったときは、落ち葉を集めるために高尾山へ登山に行きました。このように環境活動のなかにある交流の機会を通して部会内の学年を超えた仲を深めることができます。また他の学科や学部の人とも交流が持てるため、自身のコミュニティを広げる事ができるのも魅力だと思います。
-新入生へ一言お願いします。
ISO学生委員会は、自分たちで活動を企画・運営することが求められる場です。
環境問題だけでなくどんなことにも言えることですが、これからの時代では「自分はこうしたい」という意志を表明し、各々が行動していくことが大切になってくると思います。ISOでは、学業と両立させながら、これらの能力を磨くことができるので、大学生活を充実させたい人はぜひお越しください!