【団体紹介:新聞会】「好き」を伝える

【団体紹介:新聞会】「好き」を伝える

 東京都市大学には、「新聞会」という学校公認の学生広報団体が存在する。今回はこの新聞会について、2019年度会長の枝迫雄大(環境学部環境創生学科卒)に話を伺った。大学の4年間という短い日々を新聞会の一員として過ごす意味や価値について、当会自身が発行する記事として紹介する。

―主な活動内容について教えてください。

 新聞会は学生団体として、学内外の出来事を新聞記事という形で記録し、広報する団体です。ただしそれに用いるのは新聞紙面ではなく、自身で運営するウェブサイトになります。発行媒体が変わっても、取材という行為の本質は変わることなく、取材相手にメールなどで連絡してアポイントメントを取る必要もありますし、企画書を書いたり、目上の人に会ってお話したり、文章を書いて添削したりと、1つのプロジェクトでも必要な仕事は多岐に渡ります。新聞会員には多くのスキルが必要とされ、自然とそれらを身につけることになるでしょう。これらが我々の活動の基本でありますが、実際のところを言えば「なんでも」できます。
 例えば、音楽が好きなAさんが新聞会の記者になったとします。そうすると彼は東京都市大学新聞会の記者として学内の音楽サークルや学校に縁のあるアーティストに取材する権利を得られたことになります。Aさんがどこか音楽関係の企業に取材をすることがあるかもしれません。
 新聞会では、こういった音楽への「好き」を、通常とは違うかたちで深めることができるのです。もちろん、これは鉄道好き・漫画好き・ファッション好き・建築物好きなど、どんな人にも置き換えられます。1つの「好き」を抱えている人であれば、自身の応用力次第で、その好きを追求するためになんでもできます。
 ただ、何も好きなものがない人は入部に向いていないのかというとそうではありません。新聞会には多くの「好き」を抱えた先輩がいます。彼らの「好き」を追求する活動についていくことで、「自分が何が好きで何に感動するのか」「自分はどんな人間なのか」が自ずと分かってくると思います。「自分がどんな人間なのか」という疑問は、社会に出るまでに誰しもが考え、何らかの答えを出さねばならない問題ではないでしょうか。
「好き」がある人はそれを追求し、ない人はみんなでそれを探すことができます。スキル面と精神面の両方で社会に出る力が身につくのが新聞会です。

―週に何回の活動がありますか。

 新聞会の活動において、月2回の定例会以外に決まったものはありません。全ての活動がプロジェクトごとに進みます。最初に取材の企画が立ち上がると、まずはその取材に参加するチームを組みます。決まったチームのメンバーは、それぞれで予定を合わせ、各自でスケジュールを決めて活動することになります。
 自分で予定を組むことができるので、アルバイトや他のサークルとの両立も自分の判断で調整できます。積極的に活動したいなら、その分だけ取材の企画を多く提案したり、それらに参加したりすればよいし、逆にひかえめに活動したいなら、参加頻度を下げればよいので、自分で忙しさをコントロールすることが可能です。

―人数や男女比なども含めてどんな学生が加入していますか

 新聞会には56人の学生が加入しています。東京都市大学全体を見ると男子の割合が高いですが、新聞会においては男女比がほぼ五分五分となっています。僕らは活動区分が男女で分かれているということはないので、男子も女子も協力して活躍することができます。
会員の所属キャンパスでいうと、横浜キャンパスの会員が1番多いです。しかしながら、新聞会は会議や作業にZoomやSlackといったオンラインツールを取り入れているため、所属キャンパスや住んでいる地域などの場所の制約はほとんどありません。
海外留学中の人間が取材に参加したこともあるほど、新聞会の活動に場所の制約はありません。新聞会は形式上世田谷キャンパスの委員会とされていますが、上記のとおり所属キャンパスによる差はなく、個性的な学生すべてがそれぞれの環境で記者として活躍しています。

―新聞会だけが持っている魅力について教えてください。

 新聞会だけが持っている魅力はたくさんあります。
まず、資材の充実です。僕らは、都市大の学生団体で唯一、世田谷と横浜の両方に部室を持っていて、登校可能なときには月2回の定例会や臨時の会議、執筆作業をここで行います。また、多くのカメラやパソコン等の機材も取り揃え、これらの管理も部室の役割の一つです。
新聞会では、コミュニケーションの場を提供することも重要視しています。そのため、部室を、会員やそれ以外の人がいつでも駆けこめる溜まり場として活用することを目指しています。顔を合わせなければ生まれないような企画、情報のやりとり、多くの人間との会話の中で生まれるものを、私たちは大切にしています。

次に、活動を通して「責任意識」「信頼」を得られるという点です。
先ほどもお伝えした通り、新聞会は委員会です。学校から必要とされているから、僕たちは活動ができています。
新聞を作ることには、正しい情報を手にし、その情報を未来に残す責任があります。学生という立場でありながらもこういった責任のある活動ができることには、とても大きな価値があります。
また、新聞会は武蔵工大時代から存在し、およそ70年の歴史があります。先輩方が長年積み重ねてきた、学内外の多くの方々の信頼によって円滑な活動ができています。

このように、新聞会では自信を持って資材面や活動面での魅力が充実していると言えます。

―どんな人が入会に向いていますか

 他人に興味を持てる人が入会に向いていると思います。新聞会は色々な分野の現場に飛び込んで取材をしていきます。自分が知らない世界、他人が好きな世界に興味を持ち、知りたいと思える人はとても有意義な時間が過ごせると思います。
他にも、自分の得意分野がはっきりしている人にとっても良い環境であると言えます。自分が学びたい分野を、「新聞の製作」を通して違った視点から見ることで新たな発見が生まれるかもしれません。
また、好きなもの、得意なことを見つけたい、でも見つかっていないという人が活躍できる場でもあります。新聞会には多くの人の価値観に触れ、改めて自分を見直すこともできる機会が溢れています。既に自分を持っている人、新たな自分を見つけたい人、どんな方でも大歓迎です。

―新入生へのメッセージをお願いします。

 大学の4年間はあっという間に過ぎていきます。その間に誰に出会い、何をするのかはとても重要だと思います。
新聞会の活動を通して、今ある知識を深め、まだ知らない「なにか」を見つけることができます。
私たちの記事を面白いと思った方や、活動目的に共感してくれた方はいつでも連絡してください。

短い4年間を新聞会の記者として過ごしてみてはみませんか。

新聞会 取材風景
取材風景(撮影時期:2020年1月)
新聞会 入会式
入会式(撮影時期:2019年4月入会式)

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