体育祭雨天のなか開催 1日目 新入生の奮闘

体育祭雨天のなか開催 1日目 新入生の奮闘

 2024年5月8、9日東京都市大学にて、体育会主催のもと体育祭が開催された。1日目は1年生対象の学科対抗戦、2日目は全学年の学生及び大学職員対象のチーム対抗戦が繰り広げられた。両日屋外競技も予定されていたが、2日間ともあいにくの雨天により屋内競技のみに変更された。本記事では世田谷キャンパスでの実施の様子をお届けする。

 1日目の種目はバレーボール、卓球、ボッチャ、大縄跳びである。前半はバレーボール、卓球、ボッチャが同時に行われ、学科同士で結果を競う。後半は参加選手全員が集まり、学科ごとに選出されたチームによって勝敗を争った。体育祭総合優勝は、全ての種目の総合結果から算出された。

選択種目 バレーボール

 バレーボールは、9人制で7分間の試合形式で行われた。また女子へのハンデとして、ゲーム開始時にコートにいた女子の人数につき1点が加算された。そのため、試合中は男子は男子へ、女子は女子への交代のみが認められた。白熱した打ち合いが次々に繰り広げられ、ファインプレーには周囲から歓声が上がった。待機している学科や応援に来た学生が拍手や掛け声で会場を盛り上げ、体育祭の熱気を作り出した。また、男子の強烈なスパイクを平然と女子がスライディングレシーブするなど、ハンデを感じさせない女子の活躍も見られた。

 優勝は機械システム工学科であった。惜しくも準優勝は人間科学科となったが、人間科学科は女子比率が高く、ハンデを活かしつつ男子に負けないパフォーマンスを発揮しての入賞であった。試合待機中の建築学科の皆さんに、体育祭への参加に関してお話を伺った。体育祭を知ったきっかけは、SNS、ポスター、体育の授業だったという。また、参加者同士からは「初めて話した人とも簡単に仲良くなれた」や「円陣をみんなで組めて距離が縮まったと思う」といった声が上がった。

選択種目 卓球

 第2アリーナで行われた卓球は、会場は広くはないものの、熱気に満ちていた。試合はダブルス形式で行われ、学科ごとに編成された5人程度のチームから2人がペアを組んで試合に臨んだ。黙々としたラリーが続いたが、スマッシュで決着がついた瞬間は大いに盛り上がった。決勝トーナメントでは、強いスマッシュで放たれたボールが下の階である第1アリーナに落下するというハプニングもあり、見どころ満載の試合であった。

 決勝で自然科学科との激戦を制し、見事優勝を飾ったのは医用工学科だ。今回の試合に向けた練習や作戦などはなく、ぶっつけ本番で臨んだという。優勝した感想は「何も言えねえ」とのことだった。来年度以降の体育祭における卓球への参加者に対し「勝ちに貪欲に行け!」とのメッセージを残した。

卓球で優勝した医用工学科

最終種目 大縄

 1日目の最終種目は学科代表チームによる大縄跳びである。参加学生は前半の種目会場から第1アリーナへ集まり、制限時間内に跳んだ連続回数を競った。各学科が順にそれぞれの戦い方で好記録を狙い、アリーナには応援のかけ声や歓声が行き交った。

 建築学科は序盤から2列で跳ぶ戦法を駆使し、予選4位、決勝戦5位の記録を出した。学科が一体となって声援を送り、調子を崩し足並みが揃わない終盤にも「最後までがんばろう」「大丈夫」「もう十分頑張った」といった声かけが絶えない団結力を見せた。インタビューでは「自身も是非選手として参加したかった」など競技に意欲的な発言が目立った。建築学科の好記録後は2列で跳ぶチームが増え、会場全体の競争が加速した。

 自然科学科は競技時間内に跳び手だけでなく回し手まで交代する柔軟さを見せた。競技後に集まり互いを称え合う選手団に話を伺うと、「自然科学科は規模こそ小さいが、ユニークな学びを求めて集まった学生同士が結束して健闘している」と賑やかに語った。回し手の交代については「足がつってしまったため助けを求めたら目があったので」「行かなくてはと思った」と両者が明かし、ハプニングの賜物であったことが分かった。自然科学科は参加人数が少ないながらも予選5位、決勝戦6位という結果を残した。

 大縄跳びは、医用工学科が時間終了間際に開始した連続跳びで1位を奪取し終了した。2位の電気電子通信工学科との差は僅か1回であった。予選、決勝戦ともに上位3位は医用工学科、電気電子通信工学科、原子力安全工学科が独占した。3学科とも決勝戦で記録を伸ばし、その他の学科を引き離しての結果であった。

体育祭に参加した自然科学科の1年生

1日目 総合結果

 体育祭1日目は、全ての種目の結果を踏まえた総合順位の発表をもって幕を閉じた。今年度の第1位は39ポイントを獲得した人間科学科であり、体育会会長の磯野さんから記念の盾が贈呈された。人間科学科は体育祭参加人数が多く、応援も盛んであった。代表者は「皆のおかげで勝てました。あちこちの種目を見に行ったが、全員で応援し楽しんだことが優勝につながったと思う」とコメントを残した。

 4月に入学した1年生が参加する初めての学内イベントともいえる体育祭は、1ヶ月で培われた学生同士のつながりが光る1日をつくった。イベントを通して得られた友人と過ごす学生生活がより良いものになることを願う。

体育祭1日目の総合優勝を飾った人間科学科1年生
体育祭1日目総合結果 世田谷キャンパス (新聞会作成)

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