今回の懇談会には多くの学生と職員が参加した。参加した学生には、大学院生、サークルや学生会の代表など、多種多様な学生が含まれていた。会場の61C教室は学内でも有数の大講堂だが、それでも満員になるほどの人が集まった。この様子は、東京都市大学の未来が明るいことを象徴しているといえるだろう。
懇談会で話し合われた内容
参加者は以下の3つの項目について話し合った。
執筆者作成
議論では両者歩み寄りの姿勢を見せ、真摯な受け答えが目立った。純粋な疑問や一部の現状の納得できない部分を脱却したい学生による質問が多数寄せられた。会場では議論が途切れることなく白熱し、活発な意見交換が繰り広げられた。質問には各学科・各部署の大学教職員が応対し、それぞれの分野で的確な回答が行われたため、議論は円滑に進行した。
多くの学生、教職員が集まった。
学生が大学に対して積極的に発言できる場だ。
▼実際に参加した学生に取材を行った。
吹奏楽団所属 建築都市デザイン学部 建築学科 村石和音さん
ー懇談会の感想を教えて下さい。
「普段から学生間で『こうしたい!』といった話をよくするのですが、どこに言いに行けばいいのか分からなくて、また言いにくいと感じていました。今回、こういう懇談会があることで、率直な意見を言える場があると知れて本当に良かったです。とてもすっきりしました」
▼学生と大学の懇談会を企画した学生部長の久保哲也さんにお話を伺った。
ー今回の懇談会を開いたきっかけを教えて下さい。
「20年以上継続して開催している会です。学生部として、学生の声を学長や教職員に伝えることの難しさを感じていました。普段はメールで意見を発信していますが、中々届かない部分もあります。そのため、『生』の声を直接聞く機会を今年も設けることにしました」
ー懇談会の成果はいかがでしょうか。
「本日の懇談会では、率直な要望が多く出され、非常に良かったと思っています。コロナ禍以降参加人数が少なかったのですが、今年は多くの学生が参加してくれました。学生たちの話し方も落ち着いており、場慣れしている様子が印象的でした。また、教職員も丁寧に応対しており、自動販売機の件などに対しても具体的な理由を示して検討しているといった姿勢が見られました。このような一体感が大きな収穫でした」
ー今後の予定・展望等ございますか。
「10月には横浜キャンパスで同様の懇談会を予定しています。各キャンパスで年に一度このような会を開いており、今回は特に『生』の声を聞くことができました。今後も、時代に合わせて教職員は学生の可能性を制限しないように努めていきたいです。また、学生には課外活動などに関して制約がある場合は、いつでも声を上げて欲しいと思っています」
参加した学生にとって、直接大学側に意見を伝えることができる機会は非常に貴重だと感じられる。今後も大学と学生が互いに歩み寄り、思いやりの心を持って問題に対応していく姿勢が重要だ。懇談会を通じて、教職員と学生の間で「認識のずれ」がないことを再確認し、充実した大学生活を送ることを共通の目標として掲げ、懇談会は閉会した。
次回の「学生と大学の懇談会」は横浜キャンパスで10月に開催する予定だ。
司会進行 落合陽 准教授・丸山恵史 准教授
開会挨拶 田口副学長
開会挨拶 久保学生部長
登校時のマナーについての説明があった。スマートフォンを操作しながらの歩行、横に広がっての歩行、大声で話しながらの歩行をしていないだろうか。
講評・閉会挨拶 野城学長