若き力、世田谷で輝く ー2025年度学生表彰式ー

若き力、世田谷で輝く ー2025年度学生表彰式ー

 2025年2月26日、東京都市大学世田谷キャンパスにて2024年度の学生表彰式が行われた。

 会場となった71A教室には、学業、研究、課外活動、地域貢献など、さまざまな分野で優れた成果を挙げた学生たちが集まった。2月下旬ながら春を思わせる柔らかな日差しが差し込む中、式典が始まる直前の会場には、誇らしさと同時に緊張感が入り混じっていた。

 式典には学長や理事長をはじめ大学関係者が並び、受賞者一人ひとりの名前が読み上げられるたびに会場から拍手が送られた。

▲祝辞を述べる野城学長

▲受賞内容は研究発表や論文執筆、学会での受賞、地域社会への貢献活動など多様であった

 今年度の表彰は学長賞、学部長賞、奨励賞など複数の部門に分かれ、研究発表や論文執筆、学会での受賞、地域社会への貢献活動など、多彩な功績が評価された。スポーツや文化活動で全国大会を制した学生や、近隣住民の救護活動を行った学生もおり、その活躍の幅広さは東京都市大学の多様な学生像を物語っていた。

 受賞者の一人である環境学部長賞を受賞した環境経営システム学科4年(当時)山口朱莉氏に取材を行った。山口氏は、海外地域を対象とした研究を行い、その成果が高く評価された。
「今回の研究は、佐藤剛先生の丁寧なご指導やゼミ仲間の助言があったからこそ形にできたものです。この受賞に満足せず、今後も研究を深めていきたいです」と受賞の喜びを語った。

 山口氏が所属する環境地理学研究室は、山口氏の学年が一期生にあたるため、過去の前例や参考資料が少なく、論文作成や学会準備はすべて手探りだった。さらに、国外を対象とした研究であったため、現地データの収集や資料整理においても多くの壁が立ちはだかったという。それでも粘り強く取り組み、成果をまとめ上げた姿勢が評価された。

▲学部長賞を受賞した学生たち

引用:「2024年度 東京都市大学 学生表彰授賞式」を開催しました(2/26)|東京都市大学

 今後について、山口氏は「大学院に進学し、国内外での現地調査を重ね、自然災害のリスク軽減に貢献できる研究を続けたい」と抱負を述べた。また、学会発表や論文執筆を通じて、同じ志を持つ研究者との交流を広げ、より広い視野から課題解決に挑みたいと展望を語った。

 式典終了後には、受賞者同士で記念写真を撮る姿や、教員と談笑する様子が見られた。会場全体が達成感と未来への期待に包まれ、東京都市大学から社会に羽ばたく多くの若き人材の姿を印象づける一日となった。

関連サイト・記事:

「2024年度 東京都市大学 学生表彰授賞式」を開催しました(2/26)|東京都市大学

【研究室紹介】地形を読み解き、災害を防ぐ─佐藤剛教授が語る防災研究の最前線 – 東京都市大学新聞

 


 

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