始動、社会人への再教育

始動、社会人への再教育

2024年1月、東京都市大学の新たな挑戦として全ての社会人に向けた『リカレントプログラム』が開講された。本学のリカレントプログラムは、テクノロジーが著しく発展する現代社会を生き抜くために必要な教養を、学ぶ機会を提供するプログラムだ。1科目は3ヶ月に渡りオンライン授業3回と対面授業4回で構成され、受講料は50,000円だ。対面授業は東京都市大学世田谷キャンパスの他、東京都市大学渋谷サテライトクラスでも受講可能である。

 当プログラムは科目単位で受講できるため、受講者がそれぞれのニーズに合った科目を選択できる点が大きな魅力だ。東京都市大学が得意とするDX・GX分野を筆頭に、各科目で専門知識や技術の修得を目指した実用性の高い内容を取り揃えている。また、知識の定着を図るオンデマンド学習と、ディスカッション中心の対面授業を混ぜ合わせる「ブレンド型学習」を取り入れている。対面授業のディスカッションでは、参加者がそれぞれの問題意識を共有し学びを深めることができる。さらに、各科目の学習を修了するとデジタル上の証明である「オープンバッジ」が発行される。ブロックチェーン技術を用いたオープンバッジは真正性の高い証明となる。近年増えているweb上の履歴書に学習記録として記載可能なため、スキルのアピールに活用できる。

 オープンバッジについて

東京都市大学リカレントプログラムホームページより抜粋

 実際の受講者からは「素人目線での質問にも丁寧に答えていただけた」「非常にリアルな体験談が満載で、本などではなかなか得られない内容だった」「説明にストーリー性があり、非常に分かりやすかった」など、授業のレベルの高さが好評である。また、「日々の業務で早速活かせそう」や「会社のメンバーに薦めたい」といった普段の仕事での活用にも期待が寄せられた。

 東京都市大学リカレント教育長である関良明教授にお話を伺った。関教授は「政府からの援助などもあり、学びに対し強い意欲を持つ方々への支援体制ができた。これからどんどん開講科目を増やしていくことで事業を拡大していけたらと思う」と今後の目標を語ると共に、「リカレントプログラムは社会人へ向けたものであることは当然ながらも、東京都市大学を卒業した学生へのものでもある。社会人を経験して、新たに必要と感じた教養や、もう一度学習したいと思った分野を学べる機会として活用していただきたい」と在学生に向けたコメントを残した。

 各科目の詳細、受講者募集要項は大学ホームページに掲載されている。多忙な社会人にとって、独自に専門性を含む教養や知識を学習し始めることは非常に困難だ。リカレントプログラムは短期間で、事前の専門知識の有無に関係なく学習出来る構成となっている。仕事の合間を縫いながらも、効率的に有意義な知識を新たに獲得できる。この記事がリカレントプログラムに興味を持ち、今後に活かせる教養を学ぶきっかけとなれば幸いだ。

3月に開催された交流会の集合写真

写真提供 : 東京都市大学リカレント教育長 関良明教授

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